日曜日, 5月 4, 2025
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初日からこんなに盛り上がっちゃって大丈夫⁉ 誰もが音楽を自由に楽しめる祭典「ラ・フォル・ジュルネ」に行ってきた



初日からこんなに盛り上がっちゃって大丈夫⁉ 誰もが音楽を自由に楽しめる祭典「ラ・フォル・ジュルネ」に行ってきた

東京国際フォーラム

 いよいよ「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025(LFJ TOKYO 2025)」が5月3日にスタートしました! 初日から大盛況となりましたが、5月5日まで3日間連続で開催されますので、まだまだ盛り上がりが期待されます。

 LFJは、東京国際フォーラムを中心に、朝から晩まで回りきることができないほどのクラシックのコンサートが行われ、初心者から通なファンまで、誰もが気軽に楽しめるクラシック音楽祭。そんなLFJの魅力はこれまでにも丸の内LOVEWalkerでたっぷりお届けしてきました。

 開催前日の5月2日は大雨となった東京・丸の内。5月3日の天気も心配されましたが、無事快晴に恵まれ、多くの来場者が訪れました。そんな初日レポートをたっぷりお届けします!

赤ちゃんのときからクラシックを楽しめるLFJ名物

 私が最初に訪れたのは、東京国際フォーラムのホールAで10:15~11:00に行われた「<0歳からのコンサート>自然を歩いたら気持ちが音になった!」。「0歳からのコンサート」は、0歳の子供から入場してクラシック音楽を楽しむことができる、LFJの名物です。

プログラム

プログラムが配られるのも嬉しい

 司会の田中研さんによる「ウィーンへの旅の準備はできていますか?」という掛け声に、
「はーい!」
と答える子供たちの元気な声で演奏がスタート。最初の曲はJ.シュトラウス2世「観光列車」です。指揮の角田鋼亮さんが車掌さん風の帽子をかぶり、演奏の合間合間で「ピッピ―!」と笛を鳴らすという演出もあり、汽車の旅の情緒がより一層感じられます。

 「観光列車」の演奏によって、観客みんなでウィーンに到着! 続いて演奏されたのは、同じくJ.シュトラウス2世の「ウィーン気質(かたぎ)」。彼は“ワルツ王”と呼ばれるほど、生涯のほとんどをワルツの作曲にささげたと言われる作曲家だったそうで、この曲もワルツ。ワルツの華やかなリズムに、大人も子供も身体を揺らしながら演奏を楽しみます。

 お次は、ベートーヴェンの有名な楽曲の1つ交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」からの抜粋が演奏されます。この曲はベートーヴェンがウィーンの田舎町・ハイリゲンシュタットに滞在していた際に作られた曲で、田舎道を散歩する楽しさ、自然への驚きや感謝が表現された楽曲となっています。

 曲の途中では、ナイチンゲールやウズラ、カッコウといった鳥たちの鳴き声を楽器で表現して聞かせてくれるシーンも。席に座って音楽を聴いているのに、本当に田舎道を散歩しているかのような気持ちになれました。

 さらにJ.シュトラウス2世のポルカ・シュネル「雷鳴と雷光」の演奏へと続きます。この曲ではなんとシンバルの奏者が客席に降りて、会場内を歩き回ります。シンバルの音がだんだんと近づいてきたり、間近で鳴ったりする様子は、まさに会場内に雷が鳴り響くかのよう。こんな演出も、LFJの「0歳からのコンサート」ならでは。子供たちを飽きさせない工夫がたっぷりです。

 最後はヨーゼフ・シュトラウスのポルカ「憂いもなく」。雷が去り、明るく楽しげな曲調の音楽が流れます。観客みんなで手拍子を打ったり、演奏に合わせた笑い声を出したりするシーンもあり、場内が沸きます。指揮の角田さんもテンション高めに手拍子のタイミングを指示してくれるので、大盛り上がり! 大盛況のうちに幕が閉じました。

 「0歳からのコンサート」は、合間合間に小さな子供にも分かりやすく解説をしてくれたり、楽しみ方を伝える演出でその曲の魅力を教えてくれるので、たとえ子供連れでなくても、私のようなクラシック初心者にとっては理解しやすく、とても楽しむことができるコンサートなのです。

全部美味しそう! キッチンカーで悩みに悩む

 私のLFJ参加も今年で3年目。そんなLFJ恒例の楽しみの1つがキッチンカーでのランチです。地上広場には多くのキッチンカーが出店していて、あたりに一面に美味しそうな香りが漂います。

地上広場

地上広場は大賑わい

 ロティサリーチキン、ピザ、クレープ、北欧ごはん、なんてものまで。どれも美味しそうでかなり悩みます。さらにお酒を販売するキッチンカーもたくさんあって、こんなに素敵なイベント会場でこんなことされたら、誰だって昼から飲みたくなりますね~(笑)。

 大いに悩んだ末、ガレットのキッチンカーに並ぶことに。ガレットって好きなんですが、なかなか食べる機会がないんですよね。人気のキッチンカーのようで、20分ほど並んで購入。私が買い終わる頃にはさらに行列が伸びていました!

キッチンカー

ガレットを販売するキッチンカー。人気のキッチンカーの1つのようです

 私が選んだのは、シーザーサラダのガレット。たっぷりの野菜にチキンもゴロゴロ入っていてボリュームたっぷり。生地もサックリ感ともっちり感がどちらも楽しめてかなり美味しかったです。

ガレット

ボリュームたっぷりのガレットに大満足!

 そしてもう1つ、どうしても気になった「OLO DONUTS」のドーナツもゲット。こちらのドーナツはオイルも生地もクリームもぜんぶ植物性100%のヴィーガンドーナツとのこと。レモングレーズのドーナツをいただきました。

キッチンカー

「OLO DONUTS」キッチンカー。外装もおしゃれ

 生地のもっちりふんわり食感がたまらない美味しさで、レモングレーズの甘酸っぱい味わいとも相性抜群! ヴィーガンドーナツと聞くとちょっと物足りない味を想像したのですが、そんなことは全くありません。チョコ系のドーナツもおすすめとのことで、明日また買いに来ちゃおうかな~。

ドーナツ

ちょうど地上広場キオスクステージで演奏が始まったので、音楽を楽しみつつドーナツをいただきました

まさにお祭り! どこを歩いても楽しめるLFJ

 お腹が満たされたところで、東京国際フォーラム内を探索してみることに。LFJはクラシック音楽“祭”。まさにお祭りの屋台ように至る所に出展者ブースがあり、コンサートを聞く以外にもいろいろな楽しみがあるんです。

 ガラス棟ロビーギャラリーでは、ハープを取り扱う「銀座十字屋」が出展。膝乗せサイズの「クリスハープ」の体験会などを行っています。そして私が訪れたタイミングでは、ちょうどハープ演奏のミニコンサートが行われていました!

ハープ演

こんな場所でもコンサートが行われているとは!

 実際にハープの音をこんなに間近で聴くのって、初めてかもしれません。可憐な音が響き、心が癒されるような演奏でした。

 続いては、音楽祭期間中の「有料コンサート」か「マスタークラス」のチケット(半券も可)があれば無料で入場できるホールEを訪れることに。

 電子ピアノや電子アコーディオンなどを扱う「コルグ」のブースをのぞいてみると、ミニステージが始まるところでした。登場したのは、姉妹音楽ユニット「チャラン・ポ・ランタン」のメンバーで、アコーディオン奏者の小春さん。こんなに有名な方がミニステージに登場するとは驚き! さすがLFJ…!

小春さん

コルグの新たな電子アコーディオンを紹介しつつ、巧みな話術と演奏で場を盛り上げてくれました

 1つの楽器でさまざまな音が出せる電子アコーディオンの面白さを紹介してくれた小春さん。とっても楽しそうに演奏されるので、聞いているこちらも楽しくなります。

 ホールEでは、LFJオリジナルグッズを販売する場所も。おみやげにグッズを買い求める方が多いようです。

グッズ

グッズ

いろんなグッズが展開されていて、見ているだけで楽しくなります

 がっつりコンサートを聴かなくても、ちょっとあたりを歩き回るだけで、音楽や楽器に触れられる機会があり、かなり楽しめます。ブースのスタッフの方たちも、皆さん縁日の屋台のように気軽に声をかけてくれるので、身構える必要もナシ!

無料で聴ける「エリアコンサート」巡りもハズせない!

 LFJに来たからには、周辺エリアのさまざまなスポットで開催されている、「LFJエリアコンサート」も楽しまなくっちゃ損です! なんてったって無料で楽しめますからね。

 まずは、丸の内仲通り(新国際ビル前)へ。14:00~14:30の「〈クラリネット・アンサンブル「レ・パヴィヨン」公演〉」を聴きに来ました。出演はクラリネット奏者の田中正敏さんと、添石紗静さん。

LFJエリアコンサート

演奏開始前から多くの人が集まります

 丸の内仲通りでの公演は、新緑が美しく、木漏れ日のなかで聴く音楽が本当に心地良くて、毎年楽しみにしているんです。クラリネットの軽やかなメロディーは、この空間にぴったり! ああ、本当に晴れてよかった!

LFJエリアコンサート

クラリネットの音色が響き渡ります

 ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」第4楽章など誰もが知っている曲も演奏され、皆メロディーに合わせて体を揺らしたり、思い思いに楽しみます。

 最後には田中正敏さんの教え子だという2人のお弟子さんも参加して、クラリネットの四重奏に。音に厚みが増して、また違った良さがありました。

LFJエリアコンサート

四重奏も聴けるなんてお得感ある~

 続いては、KITTE 1階 アトリウムのコンサートへやって来ました。聴いたのは、15:00~15:30のフルート四重奏。和田桃子さん(フルート)、吉田みのりさん(バイオリン)、川邊宗一郎さん(ヴィオラ)、蕨野真美さん(チェロ)の4名が出演します。

LFJエリアコンサート

出演するのはこの4名

 モーツァルト「魔笛」の序曲に始まり、ミヒャエル・ハイドンとモーツァルトのフルート四重奏曲を演奏。どれも明るく伸びやかな曲調で春らしさを感じられる演奏でした。

LFJエリアコンサート

KITTEは吹き抜けになっているので、館内に演奏が響き渡っていました

 LFJのいいところって、一口にクラシック音楽といっても、オーケストからソロやデュオ、カルテットなどさまざまな編成、そしてさまざまな楽器の音楽を1日で楽しむことができるところだなあ、と思いました。

リハからフルスロットルな「渋さ知らズオーケストラ」

 ふたたび東京国際フォーラムに戻ってきました。地上広場 (ハーレム)では、無料のステージ「地上広場キオスクステージ」を開催。3日の16:45〜17:15のコンサートはサプライズコンサートでした。サプライズコンサートでは、LFJ有料公演にも登場するアーティストが出演します。当日に発表となった出演アーティストは、「渋さ知らズオーケストラ」。

 公演開始の20分ほど前に到着したのですが…え?もう始まってる⁉ 私が到着した時には、リハーサルが行われていたのですが、そうとは思えぬ盛り上がり。演奏も熱が入っていますし、リハーサルなのにすでに観客を煽っていて、観客もそれに応えています。

 みなさん、クラシック音楽って、お上品に座ってシーっと静かに耳を傾けるもの、と思っていませんか?LFJでのこういう盛り上がりを見ちゃうと、既存のクラシックコンサートの概念をひっくり返されます。

地上広場キオスクステージ

リハーサルの段階でかなりの観客が集まっています

地上広場キオスクステージ

リハなのに観客を煽る煽る!

 大盛り上がりのままにリハーサルが終了し、メンバーの「渾身のサウンドチェックが終わりました」との発言に会場からも笑いがこぼれます。そこへさらに、「ご来場の皆様へご案内申し上げます…」と上品なアナウンスが流れ、そのコントラストに会場は爆笑。本番スタート前からこんなに会場をあっためてしまうとは…!

 私は、「渋さ知らズオーケストラ」の演奏を生で聴くのは今回が初めて。ですが、以前見ていたNHKの「あれからどうした」というドラマで流れる音楽の演奏が「渋さ知らズオーケストラ」で、その演奏がとても印象に残っていたので、気になっていたんです。「あれからどうした」は人間の表と裏を暴き出すようなドラマなのですが、「渋さ知らズオーケストラ」の演奏が、このドラマの何とも言えない違和感のあるような空気感を強めていて、印象的でした。

 というわけで、楽しみにしていた公演、本番がスタート! 派手な衣装に身を包んだダンサーやピンク色のゾウの被り物をしたダンサーまで登場し、カオスな空間が繰り広げられます。

地上広場キオスクステージ

ダンサーたちはステージ上や観客のいるステージ下を移動しながら盛り上げていきます

地上広場キオスクステージ

ピンクのゾウ、お前は一体何者なんだ!

 演奏もノンストップで行われ、ますますヒートアップ。“熱狂の日”を意味するラ・フォル・ジュルネにふさわしいステージです! 私も演奏に身体を揺らし、全力で盛り上がりました!

地上広場キオスクステージ

観客も手をあげ、歓声をあげ、「渋さ知らズオーケストラ」の演奏に応えていました

 会場を大いに沸かし、惜しまれつつも公演は終了。私のLFJ初日もここまで! 私の1日はこんな感じでしたが、本当にいろんな公演が開催されているので、自由に思い思いの楽しみ方ができるのがLFJの度量の深さです。2日目も音楽との出会いを楽しみましょう!


ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025
開催日:2025年5月3日(土・祝)・4日(日・祝)・5日(月・祝)
会場:東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷、みなとみらい


文 / オシミリン(LoveWalker編集部)

大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。


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